Vol.6:上司とDNA(1) |
最近、リーダー育成をキーワードにした研修依頼が多く、室伏さんとも各企業でリーダー育成に関する研修を行う機会が増えてきました。
ある日、研修中に受講者からこのような会話が漏れ聞こえてきました
「俺の上司は”リーダーだからお前が全ての責任を取れ”と言って、自分は安全な所にいて何もしやしないよ」
「うちの上司なんか”お前の仕事のやり方は全くなっていない”が口癖だけどさ、上司こそ自分の仕事のやり方なんかもともと無いくせによく言うよな」
研修をオブザーブする立場上、表情・態度には出しませんが、上記の発言を聞きながら、心の中で大きくうなずく自分がいました
会社・組織に属した経験があれば、誰でも多かれ少なかれ”上司にむかつく瞬間”がありますよね?(笑)
かくいう私もこの研修の直後に上司の迷言に出会いました
そもそもは、私の業務の追加に関する話をしている時でした。
上司から話を聞く限り、先にスケジュールされている案件との調整から、どうも稼動的には厳しい、と判断した私は”引き受けるなら上司もしくは別担当者のサポートが欲しい”と返答した所
上司 :「どうして、みんな個人的な都合で仕事を嫌がるんだろうなぁ」
私 :「その個人的な都合って先に○○さん(上司)から頼まれた仕事ですが?」
上司 :「いや、屁理屈はいいからさぁ。要はやる気の問題でしょ?」
私 :「現実的に、先に頼まれた案件を担当する限り、今お話頂いた案件は片手間になりかねないので、○○さんか別担当者のサポート頂きたい、と言っているだけですが、これ屁理屈ですかね?(少々きれかけている私)実際には、別担当者も稼動が厳しそうですから、○○さんにお願いしたいのですが・・」
上司 :「俺にサポートしろって!? 上司っていうのはな、ぶっちゃけ座っているだけでいいんだよ」
・・・・・一瞬芽生えた殺意は押し込めて、私、大人に会話を続けます・・・・・
私 :「・・・は?上司は座っているだけでいいんですか?私も社会人になって長いですが、初めて聞きましたね・・・」
上司 :「そうだよ!俺の前の上司もその前の上司もそうだったんだ!なんで俺だけが動かなきゃけないんだよ!」
・・・・・再度殺意が芽生えたので、私、大人になりきれず会話中断・・・・・
さて、この会話から2週間後、偶然この上司と一緒に仕事をしたことのある会社の先輩と飲み会と相成りました
私 :「先輩って○○さんと一緒に仕事していたんですよね?」
先輩 :「あぁ。懐かしいな。今そっちの部署の偉いさんだろ?」
私 :「この間こう言われましたよ。”上司っていうのはな、ぶっちゃけ座っているだけでいいんだよ”ってね」
先輩 :「はぁ?そんなこと言ってるの?○○さん。その台詞さぁ○○さんが若いときに上司に言われていた台詞だよ。それを今は部下に言っているってわけか・・・」
上司と部下、この間には謎のDNAが存在しているように思われます。どうやら一般的に望ましくないDNAの継承を私は目の当たりにしてしまったわけです。
この件を室伏さんに話したところ「あるあるDNAって。会社にも組織にも上司、部下にもあるよね。今、リーダー育成の研修が増えているのはこれまでのDNAを引き継げ、という意味ではないかもしれないね」と返ってきました。
リーダー育成という言葉と一緒に”リーダー不在”というキーワードもよく耳にします。もしかしたら今、企業では、お手本にできるリーダー(本来のDNA?)不在の中で、「リーダーをやれ」と命ぜられた社員がリーダーとして自分がどう振舞えばよいのかを混乱・模索(良質のDNA探し?)している状態なのかもしれません。
私?
結局、追加の業務は引き受けてしまいました(涙)
幸いにしてお手本にしたいリーダー達には過去に出会っているので、今後、今回の迷言をDNAとして継承する気は”全く”ありせんけどね
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上司のDNAって、なんだか分かる気がします。良き体質も悪しき体質も、受け継ぐかどうかは「その人の心根次第」なんでしょうが。
お人形ちゃん さん
コメントありがとうございます。”受け継ぐかどうかは「その人の心根次第」”というのは私も感じている所です。上司のDNAが組織の(会社の)DNAになってしまうことも多いのかもしれません。リーダー育成に関する研修を通して”良き体質”を受け継ぐためのお手伝いができるよう私も日々精進しなくては・・