Vol.14:女性社員への期待(1)

私はこの業界に入った当初、e-Learningシステムのコンサルティングを担当していましたが、ある時、一緒にシステムの検討をしていたお客様(仮にA部長とします)が、こんなことをつぶやいたのです。

女性社員向けに特化した教育コンテンツってないんですかね?」

突然のことで少々驚いた私は、A部長の真意が分からず、理由を伺ってみました。

A部長:「だってさ、うちの女性社員頼りないんだよね。お客様先でも何もしゃべらないし、俺達に情報共有もしてくれないし・・・」
:「そうですか?現にこうして、御社の女性社員の方を窓口にシステムの検討は着々と進んでいますよ」
A部長:「与えられた仕事だからだよ。もっと自発的女性ならではの考えを活かして動いて欲しいんだよねー」

「え?自発的にって?女性ならではの考えって?」と言いかけましたが、私は、それ以上A部長と話すのはやめ、一緒に仕事をしている女性社員達のことを考えてみました。

その会社は、人事部を中心に、女性社員の活性化に力を入れようとしており、システムの検討をしていた時期というのは、あらゆるプロジェクトに女性社員を登用し始めていた時期でもありました。

そのような流れの中で、このe-Learningシステムの検討に女性社員も数名参加していたのです。

一緒に仕事をしていた女性社員達は、私に適宜、内部の検討状況や問題点・課題を連絡してくれたり、アイディアを提供してくれたりと、とても手際よく仕事を進める方々で、私も、彼女達から刺激を受け、負けてはならじと仕事に取り組んでいました。

システム検討もいつになくスムースに進んでいる、と感じていた私にとって、A部長が彼女達の何を不満に思っているのかが、よく分からなかったのです。

ですが、彼女達を見ていて、ある日、ふと会議中の光景を思い出しました。

その光景とは・・・

・彼女達は必ず男性社員から離れた席(もしくは男性社員の後ろの席)に座ります
・彼女達が発言する時は、それが自分のアイディアであっても
「○○さんにアドバイス頂いたアイディアである××についてですが・・・」
と、必ず何がしかの前置きをして説明します
・何かを決定する場面では、それが彼女達の意に反することでも、口をはさむことはしません

・・・等々・・・

何か・・・全体的に妙な雰囲気だったのです。

そこでA部長に聞いてみました。

:「いつも、彼女達は会議中、我々から離れた位置に座っていますが、じゃないですか?」
A部長:「いや。うちの会社では普通だからなぁ・・変かなぁ?」

私の気にし過ぎか?と思いながらもモヤモヤした感じが拭えないまま、このシステムの検討は終了してしまいました。

<つづく>

表の青山 | 2006年12月08日
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