Vol.12:海外からの研修依頼(2) |
・・・なぜ、ボディーガードなのか?・・・
そうです。この話を頂いた直後、某国では郊外で爆弾テロが起きるなど、政情不穏な状況にあったのです。(とはいえ、この時点で渡航禁止令が出ていなかったうちの会社って?)
・・・やるからには、この”ボディーガード”をクリアするしかないなぁ・・・
ここは、Xさんに(英語で)交渉するしかありません。まずは、単刀直入に用件だけ伝え、Xさんの出方をみることにしました。
私 : 「実施条件として、我々が現地入りしてから帰国までの間、ボディーガードの手配をお願いします!(ドキドキ・・)」
Xさん : 「OK。手配するよ。一人でいい?」
私 : 「(!?)ボディーガードの費用はそちらにお願いしてもOK?(ドキドキドキ・・)」
Xさん : 「OK。それ位の価値を研修に期待しているんだよ。じゃ、よろしく」
私 : 「さ、さんきゅう(逆にすごいプレッシャーかけてくれて感謝しますよ、Xさん・・・(TT))」
紆余曲折を経て・・・この1ヶ月後、順調にいけば某国で研修実施となるはずでした。
が、時悪しく、クーデター(未遂事件)が勃発。それも宿泊予定だったホテルは軍に占拠され・・・
あえなく研修は中止となりました。
しかし、この一件以来、海外からのコミュニケーション研修の依頼は急速に増えていきました。
オフショア開発の影響です。
人件費削減を目的として、オフショア開発を推進する企業が目立って増えていた時期でした。
オフショア開発の初期段階では、現地採用スタッフの技術スキル不足によるトラブルも少なくなかったらしいのですが、次第に(言語・文化・習慣の違いからくる)コミュニケーションミスによる納期や品質に関するトラブルが増えていったのです。
当初、現場は”たかが、コミュニケーションミスくらい・・・”と思っていたようですが、増えはしても減らないトラブルの嵐。
最後の手段で”コミュニケーション研修”が浮上してきた訳です。(できれば最初に教育という選択肢を思い浮かべて頂けると嬉しいのですが・・・)
しかし、コンテンツが英語と中国語に対応していないこの状況では、お客様をサポートすることができません。また、お客様にコンテンツの翻訳にかかる時間と費用について説明すると「ちょっと・・・そこまでして実施というのは・・・」と躊躇されてしまいます。
そんな時、室伏さんの著書「お客様を感動させる魔法の話し方」の中国語版と韓国語版が出版されました。
そこで、出版されたこの本を、研修依頼を頂いていた(が、翻訳費用の関係で実施に至っていなかった)某企業の中国コールセンタで働いているスタッフの方々に贈ってみました。
・・・”目からうろこが落ちました”とのコメント多数・・・
ここの現地採用のスタッフの方々は、日本語は堪能、電話とMailのやり取りも全て日本語(しかも敬語もOK)、またコミュニケーションに関する日本語の書籍も本社から薦められるまま読破、と一見コミュニケーション面で何の問題もないように思われていました。
にも関わらず、やはり”母国語で書かれたものだと伝わり方が違う/よく理解できる”と喜ばれたのです。
今後、どうやって海外からの研修依頼に応えていくか?・・・どうすれば、お客様に負担をかけることなくオフショア開発におけるコミュニケーションミスを減らすお手伝いができるか?・・・今、私の中で大きな宿題になっています。
また、進展があればこのブログで報告したいと思います。(頑張れ!私)
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”母国語で書かれたものだと伝わり方が違う/よく理解できる”
これは確かにそうかも!!と想いました。
そして、海外への波及活動もがんばってください(^^)
応援してます♪
ボディガード費用がかかってでも室伏先生にコミュニケーション研修をしてほしいとは、Xさんよくわかってらっしゃる!確かにコミュニケーションミスによる損失を数値換算したら、驚愕すべき額になるでしょうね。社内コミュニケーションにおいても、必要な情報が報告・連絡・されないことによる損失・・。組織風土は見えざる資産ですから、これまたコミュニケーションギャップだらけの組織は、資産価値を著しく低下させているのだと思います。
シンさん
応援ありがとうございます。この業界に入って最初の頃は”微妙なニュアンスが通じない”という室伏さんのコメントも、何となく的な理解をしていたのですが、実際にお客様からのコメントとして受け取ったことで、実感になりました。様々なことをお客様から勉強させて頂いていると本当に感じます。
Kyotohimeさん
コメントありがとうございます。「それだけの価値を研修に期待している」とXさんに言われた時は、本当に日本で実施した研修を評価して頂いたんだ!と感動しました。と、同時にこのA社にとっても、その後お話を頂いたお客様にとっても、コミュニケーションミスは切実な問題だったのだと思いました。Kyotohimeさんに頂いた「組織風土は見えざる資産」という言葉を心に刻んで、今後もこの宿題に取り組みます。