Vol.19:ほうれんそう

「ほうれんそう」というと何を連想しますか?

私や仕事仲間の場合は、仕事柄「報告・連絡・相談」の「報・連・相」を連想してしまいます。年末年始は、来年の新人研修に向けて実施カリキュラムの内容精査を行っていることが多いためです。

「報・連・相」は「ホウ・レン・ソウ」「ほうれんそう」と企業によって表記が異なりますが、業界、業種問わず、新人研修カリキュラムとしては人気があり、特にここ数年は、この傾向が顕著です。

かくいう私自身も、新人研修の最初に「報・連・相」という言葉を初めて聞きました。

”いいか、「報・連・相」は仕事の基本中の基本。これから皆それぞれの職場に配属になって働くんだから、そこでは「報・連・相」を徹底しろよ!”と年配の講師に延々と説明されました。

”何で、こんなことを変な語呂合わせまで使って強調するんだろう?”

と、その時は思っていたのですが、あら不思議。社会人になってから十数年・・・延々と「報・連・相」の欠落による問題に出くわしています。

そして、私が出くわしたこれらの問題をケースとして、数年前に室伏さんと「報・連・相」のトレーニングコンテンツを作りました。

:「室伏さん、今時、こういうコンテンツってありなんですかね?」
室伏 :「何言っているのよ!今だからこそよ!例えばMailのケース(=上司がMailで部下に指示。その指示の確認・結果報告を部下が怠ったため、お客様からクレームになった)なんか”何が悪いか分からない、悪いのは上司の言い方だ”って言う新人がいるのよ」
:「へー(←素で感心しているsolmic)。そういう時、室伏さんはどう対応するの?」
室伏 :「”これが、あなた達に与えられた仕事でしょ?仕事を果たさないで、どうして給料もらうのよ?”って言うの。そしたら”あ、そっかー”って新人も納得するわよ(笑)」
:「へぇ。我々の時とは状況が違うんですねぇ・・・」

そんなやり取りもあり、毎年、このコンテンツについては、ケース内容を精査するようにしています。

さて、ある日、同僚が隣で溜息をついていました。

同僚 :「なんかさぁ・・・今提案している案件だけど、お客様側の担当者とうまく話が進まないんだよね」

話を聞くと・・・毎回、お客様側担当者と合意内容について、言った・言わない論争になり、提案が前に進まない、というのです。

:「じゃ、面倒だけど毎回のMTG議事録をこっちで取って、双方で合意内容を確認してから次に進む、ってのは?」
同僚 :「確かにね。今まで面倒だからと議事録は取っていなかったけど、決定事項を文字にして合意して進めれば、担当者も無茶は言ってこないよな」

意思決定の過程を明記しておくと、責任の所在等が、はっきりするので議事録は有効、と「報・連・相」のテキストにもあったしね・・・と、思い出してのアドバイスでした。

数週間後、再び隣から溜息が・・・

:「今度はどうした?」
同僚 :「今日、例のお客様向けの最終提案とプレゼンだったんだ。そしたら担当者何て言ったと思うよ?」
:「わからん」
同僚 :「”今日のプレゼンには6名が参加します。私、ちゃんと言いましたよね?”って」
:「あれ?確か4名って言ってなかった?」
同僚 :「だろ?いきなりだよ。いきなり。プレゼン直前のエレベータの中で言うわけだ、そのことを。そして、そのまま有無を言わさずプレゼンの会場入り。で、資料も予備が一部だったので不足、と。・・・やられた・・・ここまでいくと議事録云々の問題じゃ無いよ」

・・・確かに。この場合”意思決定の過程”云々ではないですね・・・(^^;)

そういえば、最近は「報・連・相」や「ホウ・レン・ソウ」ではなく「ホウ・レン・ソウ・ダ・ネ」と教えている企業もあるようです。

「ダ・ネ」って何なのか?

「ホウ・レン・ソウ・ダ・ネ」=「報・連・相・打・根」=「報告・連絡・相談・打合せ・根回しなのだそうです

・・・この場合「ダ・ネ」不足が同僚の敗因なのか?・・・

室伏さん、このケースについて同僚と分析しますので、来年は「打合せ」と「根回し」をコンテンツに追加しませんか?

・・・(TT)

コメント ( 2 )表の青山 | 2006年12月26日
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コメント

例年、「報・連・相・打・根」の「打・根」の説明は
簡単にしてしまっています。
反応が薄いので。
それってもしかしたら、打ち合わせ、はともかく、
根回しなんていうのが、新人にとっては未知の言葉に
なっているからかもしれません。
来年の新人研修では、しっかりやってみましょう!
きっとまた面白いエピソードが生まれることでしょう!

室伏順子|2006年12月27日

室伏さん、コメントありがとうございます。
# これ以上、面白いエピソードは遠慮したいですが・・・
「根回し」は新人にとって未知の言葉であると同時に、悪いイメージのある言葉でもあるようです(確かにちょっと姑息なイメージがあるかも)。「調整」の一つとして有効だと理解してもらえるといいのかもしれませんね。

solmic|2006年12月27日