Vol.27:そいつは突然やってくる【番外編】

Vol23:そいつは突然やってくる」を読んだ友人からMailがきました

友人 :「solmicよー! ブログのタイトルを見た瞬間、てっきり自分のことかと思ったぞ!」
:「ほぅ・・・何か大事なファイルでも消してしまった、とか?(←ちょっとだけ”他人の不幸は蜜の味”と思うsolmic)
友人 :「いや・・・そうじゃないんだよ!ちょっと仕事でな・・・」

思わせぶりな回答に、ついつい夕食を一緒にとりながら、友人の話の続きを聞いてみることにしました。

:「で、何や?仕事で”そいつは突然やってくる”とは?」
友人 :「それがさ・・・」

・・・友人の話を再現すると・・・

ある大規模プロジェクトでプロマネを担当している友人。日頃の努力が実り、無事、最終コンペに残ることができました。

とはいえ、初めてのお客様。念には念を・・・と考えた友人は、最終提案の前日に、提案に参加する他のメンバと、提案内容の意識合わせや質疑応答の答え方等を確認しておこうと思いました。

今まで一緒に頑張ってきた同じプロジェクトメンバ達です。意識合わせは順調に進み、最終的な確認は、明日もう一度、待合せ場所に早めに集合して行うこととし、その日は解散しました。

・・・そして、最終提案当日・・・

待合せ場所にて最終的な確認も無事終了し、”いざ行かん!”と気合を入れて一歩を踏み出した時、路地から何かが飛び出してきました

「へ?でーーーーーっ!? Xさん??(←友人の上司の名前) ここで、何しているんですかっ!?」

そうです。路地から現れたのは、友人の直属上司だったのです。

友人とプロジェクトメンバ達は顔を見合わせ、目で会話を始めました。

(誰が呼んだんだよ・・・)
(お前が呼んだんじゃあるまいな・・・)
(そんなわけないだろ・・・じゃ、誰だ?)
(・・・まさか・・・)

嫌な予感がした友人は、意を決してXさんに質問しました。

友人 :「あのー、Xさん。今日はど、どうしてこちらに?」
Xさん :「(満面の笑みで)来ちゃった♪
友人 :「・・・そういうことではなくてですね・・・(←既にきれかけている友人)
Xさん :「お前のOutlookのスケジュールに、案件の最終提案って書いてあったから、わざわざ来たんじゃないか」
友人 :「っていうか・・・なぜXさんが、ここにいるのか、俺、どうしても理解できないんですが・・・」
Xさん :「はぁ?最終提案に上司が客先に出向くのは当たり前だろ?」
友人 :「ちょ、ちょっと待って下さいよ。こっちはこの提案に向けての意識合わせして臨んでいるわけですよ。Xさんとは、それができていないんで・・・お客様から発言を求められた時に困るじゃないですか・・・」
Xさん :「あ、大丈夫。いるだけだから(←この瞬間、友人とプロジェクトメンバ達は怒りを通り越して唖然呆然)
プロジェクトメンバ達 :「そうじゃなくて!事前に連絡くらいして下さいよ!俺達の携帯の番号知っているでしょ!」

押し問答しているうちに、最終提案の時刻が迫ってきました。お客様との約束の時刻に遅れるわけにはいきません。この続きは後で・・・と、友人とプロジェクトメンバ達は、Xさんとお客様先に急ぎました。

・・・お客様先に到着し、会議室に通されると・・・席が足りません・・・

お客様 :「確か本日の出席は3名と伺っていたかと・・・」
友人 :「突然で大変申し訳ありません。最終提案なので上司もご挨拶を、と思い、急遽同行させて頂きました・・・」
お客様 :「(怪訝な様子で)・・・そうですか・・・それはご丁寧に。椅子をお持ちしますのでお待ち下さい。」
Xさん :「やあ、突然押しかけて済みません。こいつらがしっかりやっているか心配でして・・・
お客様 :「はぁ・・・(←状況が飲み込めないまま名刺交換)

・・・おいおい、お客様への印象が悪くなっていっていないか?(TT)・・・

友人とプロジェクトメンバ達は生きた心地がしないまま、最終提案に望んだそうです。(幸い、Xさんが当初の約束通り?最初の挨拶以外は発言しなかったため、提案はつつがなく終了したとのこと。)

友人 :「な?”そいつは突然やってくる”なんてタイトルを見て、俺が動揺した理由が分かっただろ。」
:「そ、それは・・・すげぇな。提案当日、連絡無しで路地から上司が”来ちゃった♪”ですかい。」
友人 :「・・・お前はその現場を見ていないからな・・・あの時の驚きは言葉では言い表せん。・・・上司には、色々と”あるべき像”があるんだな・・・」
:「(最近、べき論の話をよく耳にするなぁ、と思いつつ)・・・ありますよぉ・・・色々と。よろしくない例であれば、部下の手柄は上司の手柄、とか・・・新入りの言うことより上司である自分の経験を信じるべき、とか・・・あ、もちろん、こんな仕事をしていると、いい例も見聞きするんだよ。部下の提案を却下するときは、上司としての理由を告げるべき。それにより部下に提案内容に対する気づき(=違った見方・意見)を与えるべき、とか・・・」
友人 :「あーダメだ。もう何も考えられん。俺の気持ちは”上司は提案当日、連絡無しで路地から、来ちゃった♪と現れるべきではない”だけだ。・・・実はさ、お前のブログ読んでいてな、お前も色々と大変だな、とひとごとのように眺めていたわけ。灯台下暗し、とはこのことだよ・・・全く。とにかく・・・お客様には、あの時のことを早く忘れて欲しい(TT)。」

・・・本日、友人から連絡が来ました。無事、案件受注したそうです・・・友よ、まずはおめでとう。
・・・早速、私からエール?を送るとしましょう。

上司の”べき論”と部下の”べき論”をお互いが理解するには時間がかかる!でも、理解しないと、今後も何かと困難が付きまとう。めげずにお互い頑張ろう!

日暮らし | 2007年01月23日
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