Vol.36:世間は狭い

「世間は狭い」とよく言われますが、仕事をしていると”本当に世間は狭いよなぁ・・・”と思う場面によく出会います。

学生時代であれば”友達の友達が、私の後輩だった”というようなレベルで済んでいましたが、社会人になると、仕事や自分の会社に影響することもあるため、そうも言ってられません。

あるお客様先に訪問すると、転職していた元上司・同僚・先輩・後輩が、お客様側の担当者として登場してきたこともありますし、過去に参加した何かのセミナーで席が偶然隣になった方から問い合わせの電話がかかってくることもあります。

そこで相手から「solmicさんだったのですか。だったら安心だ。」などと言って頂ければ、仕事の話も進み、その後の展開も明るいものになる可能性は高いのですが・・・

もし、相手が、私に少しでも悪感情を抱いている方であれば、仕事につながる可能性は低くなりますし、下手をすれば、私への悪感情だけに留まらず、所属している部署や会社への悪感情につながってしまう可能性も含んでいるのです。

さて、今の会社に転職し、お客様先に初めてヒアリングに出かけた時のことです。

職種を変えたばかりのsolmicがヒアリングに出かけるわけですから、おそらく直属の上司(=仮にAさんとしましょう)は心配になったのでしょう。まずはAさん同行のもと、お客様先に訪問することになったのです。新規のお客様でしたから、Aさんにとっても初めての訪問でした。

・・・受付を済ませ、応接室に入り、お客様をお待ちする緊張の一瞬・・・
・・・ガチャ・・・・・・応接室のドアが開きます・・・

と、同時にお客様の怒鳴り声

「誰かと思ったら、Aか!!何しにきやがった!この○○○野郎!!」

・・・名刺を準備し、いつでも相手に好印象を与える挨拶OKの状態(?)にあった私の目の前に広がるこの光景は?・・・

瞬間的に笑顔は凍りつき、あっけにとられると同時に、「な、何かしたっけ!?このお客様に・・・い、いや・・・Aさんの名前を叫んでいたから、私のことじゃないよな??」と、昔の記憶を必死で辿るsolmic

・・・当然ですが、その日は挨拶もそこそこにオフィスにとんぼ返り。案件も消滅しました。・・・

後で事情を調べると、このお客様は、Aさんの元上司だったのです。Aさんが、今の会社に転職した後で、今回の訪問先に元上司が転職していたことをAさんは知らなかったのです。

Aさんは前の会社を辞める時、法律に従って、2週間前に退職届を出し、そのまま誰にも仕事の引継ぎをせず、今の会社に転職してしまっていたのです。

そして、Aさんの後処理で苦労したのが、このお客様(=Aさんの元上司)だった、という訳です。

・・・「立つ鳥後を濁さず」とはよく言ったものだよねぇ、とこの件について同僚達と語っていると・・・

同僚A :「Aさんだろ?結構有名だよ。この業界ではね。」
:「へー?そんなに有名?」
同僚A :「うん。Aさんって、教育コンサルの経験が長くて、この会社が5社目なんだってさ。で、3社目の会社に俺の知り合いがいてさ、何かの飲み会で『お前の所に、Aっていう奴がいるだろ?あいつ、お客様ときちんとコミュニケーションしないし、合意内容はズレてるし、空気は読めないし、でトラブルが絶えなくてさ。結局、残った俺達が尻拭いしたんだよ』と言われたよ。」
同僚B :「なんだ、お前もか?」
同僚A&私 :「はぁ?どーゆーこと?」
同僚B :「俺の元上司が、Aさんが新人の時の上司だったらしくてさ『あいつには気をつけろ』って言われたんだよなー」

・・・Aさんの評判はよーく分かりました・・・が、回りまわって、これまでに在籍した会社の上司・同僚の方々を経由し、口コミでここまでAさんに関する芳しくない評判が広がっていたとは・・・Aさん本人は気付いていなかったのでしょうか?

この時、転職したばかりでしたが、”前の会社を退職する時に、時間をかけて、きっちり上司と後輩に引継ぎしてよかった”と、しみじみ思い返し・・・そして、”いつでも仕事には真摯に取り組まねば”と(ドキドキしながらも)気持ちを引き締めたsolmicでした。

<後日談>
Aさんは、前の会社と同様に、法律に従って、2週間前に退職届を出し、そのまま誰にも仕事の引継ぎをせず、次の会社(=6社目)に転職してしまったのでした。
そして尻拭いをしたのは、我々”元”同僚なのでした・・・(TT)・・・Aさん、口コミする人を増やしてどうするんですか?

日暮らし | 2007年02月23日
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