Vol.39:ドレスコード(1)

実は、solmicは社会人になってから会社のドレスコード(=服装規定)というものを、ほとんど意識したことがありませんでした。

いきなり配属された開発部門が”エブリデー・カジュアルデー”であったことも原因です。

オフィスの傍に各社員のロッカー室があったため、社員は、通常業務はカジュアル、お客様とMTGする時は、ロッカーに置いてあるスーツ&靴に着替えて対応する、という状態でした。

このような状態でしたので、時に、ロッカーに一式置き忘れていた社員が、他人のスーツ(←当然サイズがあっていない)を急遽借りるとか、靴を置き忘れた社員が、スーツにサンダル姿でお客様とMTGしているという恐ろしい光景(←当然ながら、後日このお客様からクレームが入り『お客様とのMTG時はサンダル禁止令』が出ました)も多々目にしました。

さて、数年前、金融系企業の新人研修を担当した時のことです。

頃は3月末。ほとんど準備も終了し、後は、詳細を確認する段階に入っていましたので、ふと、お客様側担当者に以下のことを質問してみたのです。

:「ところで、6月中旬から、各種言語を使用してのプロジェクト開発演習に入りますが、長丁場になる上に、季節柄蒸し暑いと思いますので、この期間の新人さんの服装は、ビジネスカジュアルにしておきますか?」

このプロジェクト開発演習というのは、5、6名で一つの仮想プロジェクトチームを構成し、15日間程度であるシステムを構築する、というもので、新人には最後の山場となる研修なのです。また、この開発演習中は、基本的には休憩時間等の時間管理を新人に任せているため”開発作業だし、服装についてもある程度任せてもいいのでは?”というsolmicの過去の経験に基づく単純な発想から、この質問になったのです。

お客様 :「いいえ(キッパリ)。うちでは新人のみならず、社員の服装は黒、紺系のスーツ、得に男性は白シャツ、ネクタイが必須ですので・・・この通りにしておいて頂けますか?」
:「了解しました。・・・あのー、もしかして、通常の開発業務でも・・・」
お客様 :「・・・はい。お察しの通り、このドレスコードで仕事をしているんですよ・・・ここだけの話、本音をいうと、夏場は辛いんで、せめてノーネクタイにしてあげたいんですけどね・・・でも、新人だけ例外というのは認められないんで・・・」

”中々厳しいんだなぁ”と思いつつも、solmicは、他に某SIerの新人研修も並行して担当していたため、日を置かずして、こちらのお客様側担当者にも、同じ質問をしてみました。

お客様 :「ドレスコードですか?・・・うちにあったっけな?そんな洒落たもの・・・うちは、基本的に業務中はビジネスカジュアルで、という暗黙の了解があるので、新人だけにスーツ着用を押し付けるというのもねぇ・・・えーい!いいですよ!TシャツでもGパンでも。」

この時、ドレスコードは業界・企業によってかなり差があるのだなぁ、と当たり前ですが、今更のように驚いたものです。

ビジネスカジュアルやカジュアルデーは、日本では10数年位前から導入する会社が増えていったように感じています。私が入社した当時も、

・社員の士気を上げる
・社員同士のコミュニケーションを活性化させる
・社員の創造性を刺激する

という理由で導入された、と聞いた記憶があります。ですが、「海外で普通に導入されていて、導入したことによる好影響が大きいというデータが出ていたから」という理由の方が大きく、明確な理由は無かったのではないか?と今は思っています。(振り返ってみても、solmicはカジュアルな服装になったところで創造性を刺激された記憶が無いのですが・‥どうなのでしょうか?)

このせいかどうかは不明ですが、最近(新人向けではなく、中堅社員向けや管理職向けの)「マナー研修」の依頼が増えているのも事実です。

特に、自社のドレスコードを見直し、ビジネスカジュアルにも一定の規定(=Tシャツ、Gパン、サンダル、金髪禁止等)を含めた、新たなドレスコードの周知徹底を目的とした内容の研修依頼が増えているのです。

内容が内容だけに、お客様や室伏さんと綿密にMTGを重ねて、これら「マナー研修」の依頼に対応するわけですが、この研修では、通常であれば考えられない状況を目にすることもあるのです。

<つづく>

表の青山 | 2007年03月06日
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