Vol.43:”火消し担当”体質

先日、某プロジェクトが一段落した所で、日頃お世話になっているパートナーの皆さんと飲み会となった時のことです。

参加者の年代も近いこともあり、過去の仕事における失敗談や経験談等あれこれと盛り上がっていた時に・・・

「こう話していて気付いたんだけど、俺はどこにいても上司に恵まれないなぁ・・・」

とつぶやいた人がいました。

・・・話を聞くと・・・

”自分は常に他の社員と異なり『何でも屋』にさせられてしまう”

・・・そして・・・

”時間が経つにつれ、社内で『何でも屋』として認定されてしまい、クレーム処理等、他の社員が嫌がる仕事、面倒と思われる仕事、やっかいな仕事ばかりが気付くと自分に集中してくる”

と言うのです。

言われてみると、同席していた同僚達にも多かれ少なかれ、その傾向がありました。

「大体さぁ・・・上司のミスの後始末ばかりしているんだぜ、毎回。おまけに転職しても状況は同じときてる」
「確かに、面倒な仕事を”あんたならできるでしょ”と言われて裏で上司に振られることは多いな・・・」
「で、俺らのそういった動きについては”全く”といっていいほど上司に、もとい会社に評価されないんだよなー」
「そうそう!その通り!」
「これって、俺達の上司運が悪いのか?」

・・・そこで、あるパートナーさんの一言

「いやぁ・・・上司が誰であれ同じ状況なんだろ?我々って”火消し担当”体質なんじゃねぇの?ひょっとして??」

・・・”火消し担当”体質・・・嫌な響きですね(笑)。

・・・何かの案件やプロジェクトが火を噴き始めた(トラブり始めた)際に投入されている人を思い浮かべてみましょう。結構、同じ人が毎回アサインされていたりしませんか?そういう人のことを”火消し担当”体質と言ったのです。

そもそも案件やプロジェクトが火を噴いた状態になる、というのは、お客様へのヒアリング初期段階で問題があるとか、問題があることに気付きながら放置していた、ということに起因していることが多いように思います。

・・・このような時”火消し担当”体質の人は・・・

(1)将来的にお客様に迷惑がかかることが想像されるので、そのような状況を放置して見ていられない
(2)よって、火を噴き始めた案件やプロジェクトに(意図せずして)片足を突っ込んでしまう
(3)片足を突っ込んだつもりが、気付くとその案件やプロジェクトの中心になって動いてしまっている
(4)仮にその案件やプロジェクトでクレームが生じると中心人物として責任を取らされる(ので、上司や会社に評価されない)

の段階をついつい踏んでしまうのです。

理不尽であることは分かっていても、”火消し担当”体質を直すことは、まずできません。何と言っても『状況を放置して見ていられない』からです。

solmicは、今まで、様々な案件やプロジェクトに関わってきましたが、案件やプロジェクトが火を吹くたびに、どこからともなく”火消し担当”体質の人が登場し、窮地を救って頂きました。

入社したての頃は、そんな”火消し担当”体質の人に頼りっぱなしでしたが、そんな人達の中でもまれていくうちに、”火消し担当”体質の人達が裏で果たしている本当に大切な役割に気付くことができました。

”火消し担当”体質の人達は、社内の評価よりも、何より仕事の達成を明確な目標として、現状を打破し、先に進もうとします。案件もプロジェクトもEnd(納期)が決まっているのですから、何はさておき、問題を整理し、片付けつつでも、先に進む以外に道はないのです。彼らは、火を噴いて停滞している案件やプロジェクトに推進力を与えてくれるのです。

そして、どのような仕事でも悔いのないよう、先頭に立って(リーダシップを取って)、精一杯メンバ達と知恵を絞りながら粘り強く取り組むことのできる人達なのです。

solmicは”火消し担当”体質の人達が大好きです。

誰とでも仕事上の苦楽を共にでき(・・・時に仕事の醍醐味を味わい、時に仕事の厳しさを味わい・・・)、後で笑って語らうことのできる、そんな希少な人達だからです。

solmicは、今の仕事での立場をフルに活用し『”火消し担当”体質の社員を正当に評価することのできる上司を育成する』そんな研修の実施をサポートしていきたいと思っているのです。

コメント ( 4 )日暮らし | 2007年03月20日
<前の記事へ| 「表の青山☆裏の赤坂」のTOPへ |次の記事へ>
コメント

読んでいて『”火消し担当”体質の社員を正当に評価することのできる上司を育成する』ことが大切だなと思いました。
きっと、”火消し担当”の方って、能力がある方なのではないでしょうか?
私もなりたい!

M|2007年03月21日

Mさん、こんばんは
”火消し担当”体質は、なろうとしてなれるものでもないと思いますよ。彼らは、仕事をこなす能力は人一倍高いのですが、その能力が上司や会社に正当に評価されないという矛盾した状況に置かれていることが多いと感じています(もちろん中には、正当に会社や上司に評価されて活躍している人もいますよ)。上司や会社に評価されることで、仕事に対するモチベーションが上がる人にとっては、地獄ともいえる環境ではないでしょうか?彼らが片足を突っ込んだ案件やプロジェクトも毎回結果OKとはいきません。”最悪の事態は免れたが、お客様からはクレームになる”という結果の方がむしろ多いかもしれません。それでも彼らは火消し(=トラブル収拾)に入ってしまうのです。彼らの仕事に対するモチベーションは、会社や上司の評価とは異なる次元にあるのですよ・・・その次元に足を踏み入れた時こそ”火消し担当”体質になった瞬間なのでしょうね。

solmic|2007年03月21日

「人に必要とされている」 と感じる時にモチベーションが上がる私は既に彼らとは違う次元にいるのかもしれません('o')
原動力から違うのですね!
まだ学生の私にはそんな風に人を見たことはありませんがとっても勉強になりました☆

M|2007年03月21日

Mさんは「人に必要とされている」時にモチベーションが上がるタイプなのですね。”火消し担当”体質に既に一歩踏み出しているような気がしますよ(^^;)。ちなみに”火消し担当”体質の人達は「今、自分が必要とされていなくても、お客様のために・・・」とか「このままでは破綻だ。まずはお客様から頂いたビジネスを推進せねば」といった意識が人より強いようにsolmicは感じています。(もちろん、そこには未知のものに対するチャレンジャー意識や自身のスキルアップ(経験値を積む)といった意識もあるかもしれませんね)

solmic|2007年03月21日