Vol.44:”火つけ体質”?

Vol.43:"火消し担当"体質」を書いている時に、ふと”火消し担当”の反対語は何だろう?と考えてみました。

・・・”火消し担当”がいる、ということは、反対に”火をつける人”もいる、ということだよな?・・・
・・・これって何てゆーのだろうか?(^^;)・・・

そんなくだらない考えがきっかけだったのですが、思い返すと、過去の案件やプロジェクトで”火をつけ”てくれた人達のことが頭をよぎりました。

あるターニングポイントに差し掛かったお客様とのMTGの場面で、言ってはならない一言(=実は○○もできます)を発してしまい、開発すべき機能が倍増する結果を招いてしまう・・・「全てはお客様のため」を合言葉に(予算枠を超えたとしても)お客様の要望を取り入れようと後先を見ずに先走り、現場を混乱に陥れてしまう、等々・・・ここでは、そんな人達のことを”火つけ体質”と呼んでみましょう。

・・・”火つけ体質”・・・絶対に、他人からそうは呼ばれたくない・・・そんな名称ですね(笑)

・・・”火つけ体質”の人達は・・・

(1)基本姿勢は「一生懸命」であるため、仕事に対しては手を抜くことなく、むしろ他メンバよりも頑張ってしまう。
(2)「一生懸命」であるが故に、仕事に入り込み、周りが見えなくなる。(←他のメンバから見ると”周囲と歩調を合わせてくれない人”なのですが、本人は仕事に入り込むあまり”他のメンバを自分がリードしている”と考えていることが多い)
(3)よって周りの状況を知らず(察せず?)肝心な時にやってはならない言動が出る(←空気が読めない、とも言います)
(4)結果、担当している案件、プロジェクトが発火

というループの中にいます。(と、過去の経験からsolmicはそう感じています)

彼らの『基本姿勢は「一生懸命」』が曲者です。

「一生懸命」であるが故に、周囲も注意することが難しく、仮に注意したとしても、”火つけ体質”の人達には伝わらないことが多いのです。何と言っても「仕事に入り込んでいる」ため、他のことに注意が向いていないからです。

”火つけ体質”の人達には「何事もほどほどに・・」「バランスを取って・・・」という言葉が中々通じないのです。

バランスを取る、とはよく使われる言葉ですが・・・

・(わざと)感情的になる場面なのか、冷静になる場面なのか・・・
・今は強引に押すべき場面なのか、一旦引くべき場面なのか・・・
・自分の意見を述べる場面なのか、相手の意見を聞く場面なのか・・・

等々、仕事をしていると、周囲に対して言動のバランスを取りつつ、前進することを求められる場面が多々あります。

”火つけ体質”の人達の場合、「一生懸命」をベースに一方のアクション(=自分の思いに従う)に偏りがちになります。また、逆に、もう片方のアクション(=相手の思いに従う)に偏りがちになることもあります。

3、4年前でしょうか?室伏さんと研修コンテンツの構成をしている時に「アサーティブ」「アサーション」という言葉が出てきました。

アサーティブ/アサーション: 自分の思いや考えを相手に伝えるが、相手のことも配慮する表現方法(=自分も相手も大切にする表現方法)

例えば、相手と自分の双方が歩み寄り、双方にとって一番よいと思われる妥協点を探ることは、アサーティブである、と言えます。

この当時、solmicは「何で今更こんな内容を研修に?」と室伏さんに質問した記憶があります。(アサーションというと、プログラミングでしか聞いたことがなかったためでもありますが・・・)

「私も今更、って思ったんだけど、なぜか先日研修にこのコンテンツを入れたら、受講者の反応がすごかったのよ。仕事の現場では、自分の意見を全く出せない、もしくは、相手に自分の意見のみ押し付けてしまっている、という場面が増えているのかもね。」

と言われました。

先に書いた『言ってはならない一言を発する』『全てはお客様のため、が合言葉』の”火つけ体質”の人達は、見方を変えると「(こちらの主張はさておき)全てはお客様のご希望のままに・・・」というノンアサーティブな(=非主張的な)状態にある、とも考えられます。

現在、solmicが担当しているお客様先では、新人研修に加え、通年で実施する研修の企画が終盤に差し掛かっていますが、今年も「アサーティブ」「アサーション」は大人気です。

・・・と、いうことは、担当しているお客様先の各案件やプロジェクト内で”火つけ体質”の人達が活躍?している・・・あるいは、それに類した光景が、繰り広げられているのかもしれませんね・・・

表の青山 | 2007年03月23日
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