あなたの人生を輝かせるコミュニケーションの力
A New way of Improving & Caring for Oneself


                              室 伏 順 子
オプション・メニュー              ソフィア ヒューマン キャピタル(株) 代表取締役社長

  �W.関係性から離れる


  
§55.関係性の幻想

 親は子に無償の愛を注ぐ、夫は家族を守る、社長は社員を大切にする、上司は部下を暖かく指導育成するなど、地位、立場、役割などから派生する「関係性」からものごとを見ることがありませんか?

 たとえば、親の子供に対する愛は尊重され、あがめられ、この世で最も美しい愛の一つとして称えられてきました。実際には、ずいぶんと違う現実があり、親によって子供の命が奪われることは昔からままありましたし、愛に名を借りて、親のエゴによるさまざまな支配や自由の制約が日常行われています。

 実際はそうでないからこそ、そのような関係性の幻想を作りあげ、皆で同意し、個々の現実を見ずに、そうであるかのような世界に生きているように見えます。

 関係性の幻想の中で生きる方は、自分の思考、感情、言動がそれにそぐわない時、その幻想が強く社会で同意されていればいるほど、幻想を疑うより、自分を否定しがちです。

 たとえば、子供を産んでみたけれど、無条件の愛がもれなくついてくるわけではなく、やはり自分も眠りたい、休みたい。泣き叫ぶ赤ちゃんに一人で途方に暮れる日々を過ごすうちに、自分にはこの子を育てていくことができないのではないか、親の資格がないのではないか、と自分を否定しはじめ、自信をなくし、心身の健康を害するお母さんがいます。

 学齢期になっても言葉を発さず家に引きこもり、あらゆる手を尽くしてもますます頑なになって何年も自室から出てこないようになってくる、体が大きくなって全身で訴えてくるその力に、家族も避難しなければならないような暮らしになってくるにつけ、全責任が自分にあるように感じて、一切を終わりにしようとするお父さんがいます。また、子供の方からの幕引きは、ときにエキセントリックな事件として、TVや新聞を賑わせます。

 その幻想が強く社会で同意されていればいるほど、伝統として尊重されていればいるほど、たとえそれが心理的拷問に近いものであっても、一人でNoというのは、大変な勇気がいります。でもそれが本来の自分に戻る道ならば、それを選択することもできるのです。





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■ 目 次 ■
プロローグ (2001.12.11)
第1章 自分を知る、自分を探す
�T.人とのかかわりのなかで、自分をみつめなおす
 §1.コミュニケーションのタイプ (2001.12.27)
 §2.ソーシャル・スタイル (2002.01.08)
�U.2つの切り口
 §3.思考表現度とは (2002.01.15)
 §4.思考表現度の高い方の特徴 (2002.01.22)
 §5.思考表現度の低い方の特徴 (2002.01.29)
 §6.感情表現度とは (2002.02.05)
 §7.感情表現度の高い方の特徴 (2002.02.13)
 §8.感情表現度の低い方の特徴 (2002.02.19)
�V.4つのスタイル
 §9.人から見た私 (2002.02.26)
 §10. アナリティカル/思考派 の特徴 (2002.03.04)
 §11.ドライバー/行動派の特徴 (2002.03.12)
 §12.エミアブル/協調派の特徴 (2002.04.04)
 §13.エクスプレッシブ/感覚派の特徴 (2002.04.09)
 §14.自分が知っている私、人から見た私 (2002.04.17)
�W.あなたを活かす
 §15.ソーシャル・スタイルの活かし方 (2002.04.23)
 §16.アナリティカル/思考派の
                あなたの強みと弱み
(2002.05.07)
 §17.ドライバー/行動派の
                あなたの強みと弱み
(2002.05.13)
 §18.エミアブル/協調派の
                あなたの強みと弱み
(2002.05.27)
 §19.エクスプレッシブ/感覚派の
                あなたの強みと弱み
(2002.06.04)
 §20.スタイルの活かし方 (2002.06.14)
 §21.あなたの活かし方 (2002.06.20)
 §22.人との違いを知ることで見えてくるもの (2002.07.05)
 §23.ストレスなく相手と合わせるコツ (2002.07.16)
第2章 自分を育てる
�T.相手の立場にたつということ
 §24.コミュニケーションの流れ (2002.07.24)
 §25.話のできる関係を作る (2002.07.30)
 §26.相手を知る (2002.08.09)
 §27.それに応える (2002.08.27)
 §28.合意する (2002.09.11)
�U.話を聴くということ
 §29.聴くことの威力 (2002.10.07)
 §30.聴く力とは (2002.10.16)
 §31.対人過敏性 (2002.10.29)
 §32.質問のスキル 〜1/10〜 (2002.11.07)
   1.事実と意見 〜2/10〜 (2002.11.13)
   2.直接と間接 〜3/10〜 (2002.11.19)
   3.気にっていることと
            気に入らないこと
〜4/10〜 (2002.11.27)
   4.魔法の杖 〜5/10〜 (2002.12.06)
   5.問い返すということ 〜6/10〜 (2002.12.13)
   6.わからない時は? 〜7/10〜 (2002.12.19)
   7.相手の答えを
          
コントロールすること
〜8/10〜 (2002.12.26)
   8.5W1Hが教えてくれること 〜9/10〜 (2003.01.08)
   9.質問を受けるということ 〜10/10〜 (2003.01.16)
 §33.傾聴のスキル (2003.01.24)
 §34.情報マイニング (2003.01.30)
�V.話すということ
 §35.話す目的 (2003.02.06)
 §36.準備すること (2003.02.14)
 §37.話の組み立て
   1.序論 〜1/3〜 (2003.02.21)
   2.本論 〜2/3〜 (2003.03.05)
   3.結論 〜3/3〜 (2003.03.14)
 §38.説明のスキル (2003.03.25)
 §39.話し方 (2003.04.01)
 §40.立ち居振舞い (2003.04.11)
�W.納得していただくということ
 §41.創造的問題解決法 (2003.04.18)
 §42.交渉していく場合 (2003.04.25)
 §43.Noという場合 (2003.05.09)
�X.喜んでいただくということ
 §44.自分を活かす (2003.05.16)
 §45.顧客満足 (2003.05.23)
 §46.ホスピタリティー (2003.06.05)
�Y.自分を育てるということ
 §47.自分を育てるということ (2003.06.20)
第3章 新しい出発
�T.セルフ・リーダーシップ
 §48.新しいリーダシップ (2003.08.29)
 §49.セルフ・リーダーシップ・スキル (2003.09.05)
�U.セルフ・コントロール
 §50.思考・感情・言動の関係 (2003.09.12)
 §51.思考の働き (2003.09.19)
 §52.思考を変える、自分を変える (2003.09.26)
�V.今を生きる
 §53.過去・現在・未来 (2003.10.03)
 §54.過去を生きる、今を生きる (2003.10.14)
�W.関係性から離れる
 §55.関係性の幻想 (2004.01.07)
 §56.個を生きる (2004.01.26)
 §57.知恵を取り戻す (2005.03.07)
 §58.知るということ (2005.03.07)
�X.夢を育てる
 §59.必要なだけの努力 (2005.03.07)
 §60.あなたを満たす10のメニュー (2005.03.07)
 §61.あなたを満たすと起ること (2005.03.07)
�Y.自分自身になる
 §62.価値の転換 (2005.03.07)
 §63.自分自身になる (2005.03.07)

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